第9回 看護学生の実習ではどんなことをするの?
- 4月1日
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看護学校では、授業で学んだ知識を実際の医療現場で活かすために「臨地実習」を行います。実習では、病院や施設で実際に患者と関わりながら、看護師として必要な知識・技術・考え方を身につけていきます。
実習は大きく次の3つの活動で進められます。
A.患者へのケアを実際に体験する
B.カンファレンス(話し合い)
C.実習記録を書く
具体的には次のような活動を行います。
①体調の観察
まず大切なのは、患者の体の状態を正しく知ることです。
例えば次のようなことを行います。
・体温、脈拍、血圧などを測る(バイタルサイン測定)
・呼吸の様子やむくみがないかを観察する
・食事量や睡眠の状態を確認する
こうした小さな変化を見つけることが、体調の悪化を早く見つけることにつながります。
② 日常生活のサポート
入院中の患者は、体調の関係で日常生活が難しくなることがあります。
看護学生は看護師の指導のもと、次のようなサポートを行います。
・体を拭く(清拭)
・食事のサポート
・トイレや移動の介助
・ベッド上で体の向きを変える(体位変換)
こうしたケアを通して、患者が少しでも快適に過ごせるように支援することが看護の大切な役割です。
③ 患者さんとコミュニケーションをとる
看護では、患者と話をすることもとても重要です。
例えば、体調の不安、治療への気持ち、退院後の生活への心配などを聞きながら、患者が安心して治療を受けられるよう支援します。
④ 医療チームの仕事を学ぶ
病院では多くの専門職が協力して患者さんを支えています。
実習では、医師、理学療法士(リハビリの専門職)、薬剤師、管理栄養士など、さまざまな専門職種がどのように連携しているかも学びます。
実習で特に大切にしなければならないことは。
・患者のプライバシーを守ること
実習で知った個人情報は、外部に漏らしてはいけません。
・安全にケアを行うこと
患者の名前の確認や転倒防止など、医療安全を守ることがとても重要です。
・患者の気持ちを尊重すること
ケアを行うときは必ず患者の同意を得て、無理に行うことはありません。
実習では、患者の体調を観察する力、相手の気持ちを理解する力、医療チームの中で協力する力など、看護師として必要な力を実際の経験を通して身に付けていきます。
教科書だけでは学べない、実践を通じて「人を支える看護の本質」を学べるのが臨地実習です。
まとめ
看護学学生の臨地実習は、学校で学んだ知識を実際の医療現場で活かしながら、看護師として必要な力を身につける大切な学びの場です。学生は患者の体調を観察したり、日常生活のサポートを行ったり、コミュニケーションを通して不安や思いを理解する経験を重ねていきます。また、医師やリハビリ職、薬剤師など多くの専門職と関わりながら、医療チームの一員として働くことの大切さも学びます。こうした実習を通して、知識だけでなく「人を支える看護」の実践力や考える力を育てていくことが、看護学生にとって大きな成長につながります。